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IASBは、2020年4月17日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関連する論点を検討するために追加の審議会を開催し、IFRS第16号「リース」の修正などいくつかの暫定決定を行いました。
1. IFRS第16号「リース」の修正
IASBは、COVID-19に関連する賃料の減額の借手の会計処理に関連して、IFRS第16号を修正する提案を行うことを暫定決定しました。 IASBは、4月10日にIFRS第16号の適用を支援するための教育マテリアルを公表していますが、本修正提案はそれを補完するものです。
暫定決定の内容は以下の通りです。
  • 借手に対し、COVID-19に関連する賃料の減額がリースの条件変更であるかどうかの評価を不要とする任意の免除規定を提供する。
  • 借手が免除規定を適用する場合、COVID-19に関連する賃料の減額をリースの条件変更に該当しないとみなして会計処理する。
  • また、免除規定を適用している旨の開示を行う。借手は免除規定を遡及的に適用し、本修正の適用開始による累積的影響額を、その期の期首利益剰余金残高(または、該当する場合はその他の資本の構成要素)の調整として認識する。
  • 本免除規定は、最終の修正基準の公表時に即時発効する。
公開草案は来週4月27日までに公表見込みで、コメント期間は14日間となる予定です。
2. 「負債の流動又は非流動への分類」(IAS第1号「財務諸表の表示」の修正)の発効日の延期
IASBは、2020年1月に公表したIAS第1号「財務諸表の表示」の狭い範囲の修正の発効日を、当初の2022年1月1日から、2023年1月1日に延期する提案を行うことを暫定決定しました。 公開草案は2020年5月上旬に公表見込みで、コメント期間は30日間となる予定です。
3. 実施中のコンサルテーション期間の延長および今後のコンサルテーション計画
IASBは、公開草案「全般的な表示及び開示」など現在進行中の3つのコンサルテーション(意見募集)について、コメント期間を約3か月延長することを暫定決定しました。また、今後のコンサルテーションのタイムライン変更についても検討が行われています。
詳細はIASBウェブサイトをご覧ください。
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