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論点

南スーダン共和国(以下、「南スーダン」)の経済環境が2015年末にかけて急速に悪化しました。2016年1月末までの年度の累計インフレ率が100%を超えたため、2016年においては南スーダンを超インフレ経済とみなさなければなりません。南スーダン・ポンドを機能通貨とする企業は、2016年12月31日に終了する年度および当該年度に属する期中報告期間の財務諸表に国際会計基準(IAS)第29号「超インフレ経済下における財務報告」を適用する必要があります。また、南スーダン・ポンドを機能通貨とする子会社の財務諸表にも、2016年12月31日における連結財務諸表に含める前にIAS第29号を適用し、修正再表示する必要があります。

影響

なぜ南スーダンは超インフレ経済なのか


定量的な要因

IAS第29号は、3年間の累積インフレ率が100%または100%に近づいていることは、超インフレ経済の指標であると規定しています。国際通貨基金(IMF)の情報では2015年末のインフレが100%に近付いている可能性が高いことを示唆していましたが、南スーダンの統計局が2016年に公表した情報では2016年1月末までの年度のインフレは100%を大幅に超過する165%であることを示しています。

定性的な要因

IAS第29号は、超インフレ経済であるかどうかを判断する際には数多くの定量的要因を考慮することも要求しています。定性的な要因はインフレ率と相反しておらず、したがって2016年において同国経済は超インフレであるとみなす必要があります。

影響を受ける企業


南スーダン・ポンドを機能通貨とする企業は修正再表示が必要

IAS第29号第4項およびIFRIC第7号第3項は、企業が超インフレ経済の存在を認識する報告期間における財務諸表を修正再表示することを要求しています。IAS第29号を、あたかもその経済は常に超インフレであったものとして適用しなければなりません。2016年における取引および同年度末における非貨幣性項目の残高は、2016年度の貸借対照日現在の物価指数を反映するために修正再表示しなければなりません。比較情報および最も早い期間の期首の財政状態計算書も2016年度の貸借対照日現在の物価指数を反映するために修正再表示しなければなりません。

修正再表示の手続の詳細および設例については、PwC IFRSマニュアルの第31章「超インフレ」(会員コンテンツ)およびPwCの公表物「Financial Reporting in Hyperinflationary Economies – Understanding IAS 29(超インフレ経済下における財務報告-IAS第29号の理解)」(原文英語)をご参照ください。

南スーダン・ポンドを機能通貨とする子会社を保有する企業

超インフレ経済の通貨ではない通貨(「安定した通貨」)で連結財務諸表の財務報告を行う親会社は、連結財務諸表に含める前に、IAS第29号に従って南スーダン・ポンドを機能通貨とする子会社の財務諸表を修正再表示しなければなりません。当期に関する金額はすべて、安定した通貨の決算日レートで換算しなければなりません。前期の財務諸表においてその期の数値として安定した通貨により表示された比較情報(すなわち、事後的な物価レベルの変動または事後的な為替レートの変動に関する調整が行われていないもの)については、IAS第21号第43項およびIAS第21号第42項(b)に従い、修正再表示は行われません。修正再表示による差額は、関連する資本項目の変動として認識します。

2015年度財務諸表への影響


IMFの情報は、2015年末のインフレが100%に近づいている可能性が高いことを示していました。しかし、2016年に南スーダンの統計局によって公表された情報は、2015年末においてインフレが100%を超えることを示しています。2015年度の財務諸表を未作成の企業は、同年度において南スーダンが超インフレ経済下にあったかどうかを判断するため、定性的な要因に基づいて判断を下さなければなりません。

より詳しい情報については、PwCの担当者ご相談ください。
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