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財務諸表の表示に関するプロジェクトの動向について解説します。
本連載は,主にIASB及びFASB月次合同会議等での討議内容に基づき最新のIFRSをめぐる動向を伝えることを目的としています。今回は,財務諸表の表示に関するプロジェクトの動向について解説します。 財務諸表の表示プロジェクトは,2001年に財務諸表の有用性を向上するため財務業績報告というプロジェクトとしてIASBとFASBがそれぞれ活動を開始したものであり,その後2004年には,国際的な会計基準へのコンバージェンスを促進するためにIASBとFASBの合同プロジェクトとして,フェーズAからCまでの3段階に分けて合同で取り組むことが決定されました。フェーズAでは,主に財務諸表一式に含まれる計算書及び比較対象期間の決定等が取り扱われ既に完了しています。フェーズBは,現在進行中であり,主要な財務諸表をどのように表示するべきか,より根本的で具体的な項目,例えば表示項目の統合と分割に関する考え方やキャッシュ・フロー計算書における営業キャッシュ・フローを間接法又は直接法により表示すること等が検討されています。2008年10月には,IASBとFASBからディスカッション・ペーパー「財務諸表の表示についての予備的見解」(以下「DP」という)が公表され,2009年4月にコメントが締切られた後は,主に月次のIASBとFASBの会議等で検討が進められています。なお,今後フェーズCでは,四半期を含む中間財務報告について検討される予定です。
こちらは、『週刊経営財務』2964号(2010年04月26日)にあらた監査法人企業会計研究会として掲載したものです。発行所である税務研究会の許可を得て、あらた監査法人がウェブサイトに掲載しているものですので、他への転載・転用はご遠慮ください。
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