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規制当局は、国際財務報告基準(IFRS)第15号「顧客との契約から生じる収益」に関する適用上の影響について、透明性の高い開示を要求しています。PwCのAndrea Alloccoが、規制当局が重視するポイントや、いくつかの作業に関してなぜ今開始すべきなのかを解説します。
企業は、今後数年間にわたり、いくつかの主要な新会計基準を適用しなければなりません。これは多くの企業にとって、IFRSの適用以来、最も重要な会計上の変化となるでしょう。
何が要求されるのか
企業は、公表されているが未発効の新しい会計基準の影響についての開示を求められます。従来、この開示は、「当社は、現在、IFRS第〇号の適用に関する影響を評価中である。」との記載で足りていました。しかし、今後、規制当局はこのような開示を十分なものとみなしません。
欧州証券市場監督局(ESMA)
ESMAは、最近、報告企業に対してIFRS第15号の適用にあたり予想される影響に関して目的適合的かつ透明性の高い情報提供を要請するパブリック・ステートメントを公表しました。その内容は、ベストプラクティスとされる開示の考慮を求める慣例的要請を上回るものでした。ESMAは、2016年の年次報告および2017年の期中報告に関するガイダンスを含む開示について具体的な要請を行っています。また、開示は企業固有の情報であるべきだと強調しています。2017年度の期末に開示される内容は定量的なものでなければなりません。企業は、財務報告を公表する時までには新基準を適用していることを考えると、定量的開示は合理的であると思われます。それでも、そのような開示を強調して求めることは従来とは異なることになります。
発生問題専門委員会(EITF)
最近開催された米国のEITFの会議でも、新基準適用の開示の重要性について同様の意見が表明されました。EITFは、財務会計上の論点の解決について、米国の規制当局である米国財務会計基準審議会(FASB)を支援する組織です。同会議のSECオブザーバーは、SECは、登録企業が新収益基準、リース基準および信用損失に関する基準の適用による潜在的影響および適用の状況について開示することを期待しているとの見解を述べました。SECオブザーバーはこの年度末のファイリングに注目しており、さらに、この開示は外国登録企業(FPI)にも同様に適用されることを明確にしました。
今何が必要か
規制当局は開示を要求しています。しかし、より重要なのは、企業は新基準の適用に関する作業を今すぐ開始する必要があるという、1つの警告としてこれを受け取ることができることです。IFRS第15号、IFRS第16号「リース」およびIFRS第9号「金融商品」は、企業に重要な影響を及ぼすと予想されており、また、その適用は複雑なものとなる可能性があります。新基準の複雑性のいくつかについて詳しくは、次号より開始するIFRS第15号に関する新しい定期連載コラムをご参照ください。
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