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2017/04/07 IFRS第9号「金融商品」の疑問に答える－“一般企業” 【IFRS News】
公表日: 2017年04月07日
jp ニュース
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- Demystifying IFRS 9 for Corporates: 1. Introduction 《IFRSビデオシリーズ》
新しい連載コラム「IFRS第9号『金融商品』の疑問に答える“一般企業”」の第1回は、PwCの金融商品の専門家、Nitassha Somaiが担当します。
もし新しい金融商品基準である国際財務報告基準（IFRS）第9号「金融商品」が、貴社の事業には重要な影響を与えないだろうと考えているのであれば、おそらくそれは間違いです。IFRS第9号の発効日は2018年1月1日であるため、準備のための時間はどんどん少なくなっています。
新しい連載コラム「IFRS第9号『金融商品』の疑問に答える“一般企業”」にようこそ。この連載では、貴社の事業に影響を与える可能性が最も高い領域についての寸評を提供していく予定です。連載第1回はIFRS第9号による最大の影響の概要から説明します。
ヘッジ会計
IFRS第9号は、既存の要求事項を変更し、ヘッジ会計の要求事項とリスクの変動の管理方法を整合させました。
歓迎される変更点トップ3
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IFRS第9号の下でも引き続き有効性テストの実施が求められますが、リスク管理とより整合したものとなる。
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例えば、将来のジェット燃料の購入を原油のデリバティブでヘッジしている航空会社は、特定の条件が満たされる場合にはヘッジ会計に適格となる可能性が高くなる。
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オプションおよび先物によるヘッジは、一般的に新基準の適用によって損益の変動可能性が低減されるため、企業にとってより魅力的なものとなる可能性がある。
注意事項
- オプションのヘッジにおける非有効部分の測定など、いくつかの新しい規則は適用が複雑である。
- 既存の適格なヘッジ関係を含め、すべてのヘッジに関する文書を更新する必要がある。
- システムの変更が必要となる可能性が高い。
分類および測定
金融商品の測定方法についての新しい規則があります。金融商品は、償却原価、公正価値の変動を純損益に認識する公正価値、または公正価値の変動をその他の包括利益（OCI）に認識する公正価値、の3つのいずれかで測定されることになります。金融資産である負債性投資（例えば、営業債権、負債証券の保有およびグループ企業間の貸付金）、金融資産である持分投資（株式への戦略的投資）および金融負債（銀行借入金および発行済負債証券）には異なる規則が適用されます。
IFRS第9号の影響は事実上限定的であると見込まれています。注意すべき事項のトップ3は以下のとおりです。
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減損
減損は、IFRS第9号がもたらした最大の変更点の1つとなります。IFRS第9号が将来予測的な予想信用損失モデルを導入したことにより、引当金額とその変動の増大が見込まれています。
減損は複雑な領域です。減損は、将来予測的な情報に加え、過去の経験および現在の予想を基礎として測定されます。PwCは、多くの企業がこれにより現在は所有していない情報を収集する必要に迫られることになると予想しています。
以下の理由により、減損は一般企業にとって大きな課題となります。
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結論
IFRS第9号は一般企業に影響を与えます。影響が大きくなる可能性がありますが、会計処理よりも広範囲に及ぶわけではありません。システムのアップデートが必要となる可能性があります。適用日が急速に迫ってきており、迅速な行動が必要です。
PricewaterhouseCoopers LLP
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