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要点
FASBが提案したガイダンスの下では、貸借対照表日後に長期に借り換えた短期負債は、非流動負債に分類されなくなります。
最新の動向
米国財務会計基準審議会(FASB)は、1月10日、負債の貸借対照表上の分類に関する新しいガイダンスを提案しました。この提案によると、負債は、貸借対照表日における貸手および借手の契約上の権利に基づき流動または非流動に分類されることになります。負債は、契約上の支払期限が貸借対照表日から1年より後に到来する、または借手が返済を少なくとも1年後に延期できる契約上の権利を有している場合のみに、非流動に分類されることになります。契約条項違反にかかる放棄の例外を除き、本ガイダンス案では、負債の分類の決定にあたり貸借対照表日後に発生した事象を考慮することが禁止されます。
本ガイダンス案によると、現行の米国会計基準(US GAAP)からの重要な変更として以下が含まれます。
  • 貸借対照表日後に長期に借り換えた短期負債:現行のUS GAAPは、一定の条件が満たされる場合には、非流動への分類を認めています。本ガイダンス案の下では、この分類は認められなくなります。
  • 条件付き弁済期繰り上げ条項(Subjective acceleration clauses:SAC):現行のUS GAAPは、負債の分類の決定にあたり、SACを根拠とする将来の弁済期繰り上げの可能性を評価することを要求しています。本ガイダンス案の下では、SACが発動された場合にのみ負債の分類に影響を与えることになります。
現行のUS GAAPは、財務諸表の公表前に一定の条件を満たす権利の放棄が行使された場合には、貸借対照表日時点で契約条項違反が生じている負債を非流動に分類することを認めています。この例外は、権利の放棄の結果、不良債権として決済条件の変更がされなくなったり、負債の消滅が生じなくなったりすることを理由に、本ガイダンス案の下では維持されます。
なぜ重要か
貸借対照表日後に長期に借り換えた短期負債を非流動に分類できなくなることは、実務に重要な影響を及ぼす可能性があり、また将来の借入に関する決定に影響を与える可能性があります。
次のステップ
利害関係者は、本ガイダンス案に対してコメントを提出することが推奨されます。コメント募集期限は2017年5月5日です。発効日は、FASBが利害関係者からのフィードバックを検討した後に決定される予定です。このガイダンスは将来に向かって適用されることになります。
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